2022年の年明けから香港でもコロナ感染者が増えてきており、夜18:00以降の飲食店の営業中止、ジムやヨガ教室なども終日営業中止、ディズニーランドやオーシャンパークも休止という自粛期間が2月に入った今も続いています。
途中から美容院ですら営業中止になったと思ったら、なんとこの自粛も4月20日まで延びることになったというお達しが…。
そうなってくるとやはり行けるところが限られてきたためにハイキングに行くようになりました。(と言ってもまだ2回)
1回目に登ったのは香港獅子山(Lion Rock/ライオンロック)。
ハイキングも山登りも超初心者、運動大嫌い、体力無しアラサーというフルコンボの私が登った感想などをつらつら書いていきたいと思います。
最初に結論を書いてしまうと、階段ばっかりでめちゃくちゃキツイけど頂上からの景色が最高なので登って良かったです!でもめちゃくちゃめちゃくちゃキツイので2回目は絶対に嫌!!
ライオンロックとは
遠くから見るとライオンの姿に見えることからライオンロックと呼ばれているらしいですが、確かに若干ライオンに見えます。
なんというか、ライオンが寝そべっている感じ。入口の獅子山公園というところにあった地図の上に居るライオンの佇まいが分かりやすいかも。
拡大図
ま、登っているときは形は関係ないので、ライオンもくそもありません。
ライオンのどのあたりにいるかも分からず、とにかくひたすら階段を上るだけ。本当に辛かった。
メモ:1月の服装
香港の1月はまだまだ涼しいくらいで本格的な寒さはやってきていません。
今回行った1月6日は気温も高く天気も良かったため、ライオンロックを登る間はずーっと半袖でした。笑
さすがに行き帰りはヒンヤリするので、道中は半袖+カーディガン+マウンテンパーカー的なものを着ていました。
後述しますがとにかく階段が多く、運動不足の方や汗っかきの方(私)は相当暑くなると思いますので、一番下は半袖や薄手の長袖にしておいて温度調節できるようにしておいた方が良いです。
参考までに登頂後に撮った写真。周りも半袖か長袖1枚、そしてピンクの服を着た私の脇汗がやばいことが分かると思います。あと少し曇っていますが景色は最高。
アクセス
ライオンロックの登山口(登山というのかは謎ですが)は二か所にあり、獅子山公園(Lion Rock Park)から行くか沙田坳(Sha Tin Pass)から行くかのどちらかになるようです。
今回我々は獅子山公園の方から行きました。
獅子山公園までのアクセスは、 ネットで検索すると大体MTRの黄大仙(Wong Tai Sin/ウォンタイシン)駅からタクシーに乗ると書いてありますが。
バスの11K番に乗って「天宏苑(Tin Wang Court)」停留所で降りると徒歩15分もかからずに行くことができました。
バス代もどこからどこまで乗っても5.4HKD(2022年2月現在)なので、このバスに乗りやすい方はタクシーに乗るよりも安く済ませたい場合にオススメです。
ほぼ始発から乗って、大体30分くらいで到着しました。
バスの頻度が時間によって20~30分間隔なので、運が悪ければ結構待つことになりますが…。笑
ちなみに私たちは家(Harbourfront Horizon)から歩いて「紅荔道(Hung Lai Road)」というバス停から乗りましたが、その一つ手前のバス停が「紅磡站(Hung Hom Station)」なのでそこから乗っても分かりやすいかもしれません。
とはいえバス停から獅子山公園まで歩くとき、途中こんな階段があり…
階段を避けるためぐるーっと大回りしても良いんですが、意を決して登ったところハイキング前からこの階段だけでヒーコラ言って大変でした。
これはちょっとイラッとして(?)登り切ってから撮った写真なので行きはもちろん登りです。
公園の入り口は大きくて分かりやすいです。
登山道入り口はこの右手前ですが、公園の中に入ると冒頭に載せた写真のような良い感じの角度のライオンが撮れたり、自動販売機や公衆トイレ、ベンチもあるので一旦ここで荷物の整理などなどしても良いかもしれません。
階段でヒーコラ言ってた私はここで早速半袖に着替えて上着類をリュックに押し込みました。
自販機はオクトパスも使えるのが嬉しいポイント。
所要時間
今回は香港獅子山公園の登山口から登り、また同じルートで公園に戻ってきたのですが、所要時間は3時間ほどでした。
とはいえ休憩を多めにとったり、山頂で写真を撮るのに1時間使っていたので(今確認してびっくり)、もう少しサクサク進んで行けば2~2.5時間見ておけば余裕かなと思います。
我々はのんびりしていたので、登山口から山頂までは約1時間、写真に1時間、下りもお昼休憩を挟んで1時間でした。
いざ、登頂!
ここが地獄への入り口です。
冒頭書いたように、私はハイキングも山登りも超初心者、運動大嫌い、体力無しアラサーというダメダメ人間なので地獄とか書いてますが、他の方のブログを見るとお子さんと一緒でも★とか書いてあったり、道中もお子さんを見かけたりなんならお子さんを抱っこしているママさんなんかも見かけたので、本当人によると思います。
あと、辛いことを辛いと大声で言う性格なので、大袈裟に書いていると思ってください。
そして辛い辛い言いながらも楽しんで登っていましたので、そこもあわせてご認識ください…(?)
登り
さて本題に戻りまして、入口は上の写真のようにいきなり超絶階段から始まりますが、途中はもちろんなだらかっぽい道もあります。
この辺はほぼずっと舗装されているので歩きやすいです。
また、天気が良い中でしたが木に囲まれているので涼しくて気持ち良かったです。
階段とこういう道を繰り返していると…
残り1kmの札を発見。
私の足でここまでで大体20分くらいでしたが、「まじかーー!!」と叫んだ記憶があります。
ここにたどり着くまでの階段で疲労困憊、顔は真っ赤な上汗でビチャビチャだったのです。
こうやって書くとどんだけ運動不足なんだと思ってしまいますが、冷静に20分近く階段上り続けるって本当きついです。ほんとに。辛かった。
道中謎のデカイ岩がいくつかあり下手な写真を撮っていたのでなんとなく一緒に載せる。
そこからさらに10分で謎の岩で休憩する人たちを通り過ぎると、もう10分進むと休憩スペースみたいなものがありました。
休憩スペースまでは登山口から30~40分くらいかと思いますので、タイミングによってはここでお昼ご飯を食べても良いかもしれません。
でも「あそこでご飯食べてたら吐いてたな」と思ったので、私みたいに体力が無い人はここで食事を挟むことのないように時間に気を付けることをお勧めします。
我々は今回10:00から登山開始したので、この時点で10:40。少し休憩して登頂後、下りのときにこのスペースでお昼にしました。
休憩所の近くの札では残り0.5km!あそこの札からここまでをもっかいやるのかよーー!!
と思いきや、この辺りからはきれいに舗装された階段などではなくなってきます。
階段のように岩が詰まれているので、ただの登山よりは遥かに楽なんでしょうが、ただの登山もしたことのない私からしたらもうレベルはマックス。
この岩、写真だと伝わりづらいんですが綺麗に並べられているようで結構高さに差があるんです。短足の私には辛かった。
1枚目の上の方にある青いズボンは自他ともに認める足の長さを誇る夫です。スイスイ登っててうらやましかった…。
こういう土の道も歩くんですが、飛び出てる木の根っことかもあるのでよく見て歩いた方が良いです。危ない危ない。
いよいよこの辺からがクライマックス!!!
分かりますかこれ??手前は良いものの、上の方はもう何もないです。手も使って登っていくしかないです。クライミングかよ。(やったことない)
ここで登頂か?!と思いきやまだまだこの石の階段を上がり…。
この辺の石は結構整頓されていたけどこのキッチリ整頓具合がちょっと腹立ってくるくらい疲れていました。ので写真を撮る。
ズンズン進む夫に置いていかれる私。
出ました!ここです!
この上がまさにてっぺんなわけですが、ここに登るのも一苦労。
ここは足場が整頓されておらず、本当に手を使わないと登れません。これ子供も行けるって書いてる人本気なの?と今でも思っています。
頂上からの景色
険しい石(当社比)を登り切った先にある景色がこちら!
写真が下手~!そして曇ってる!けど伝わるかな…。
岩肌から覗ける香港の街並み。なんとも不思議な気持ちになります。
ちなみにこの岩を超えると死にます。
短足がバレますが近くに人が居たのでこんな素敵な写真も撮ってもらえました!この奥がすぐ崖なので結構震えて撮りました。笑
頂上はここだけではなく、いくつか写真スポット的なところがあります。
もう1つの写真スポットから撮った写真がこちら。オレンジ色の矢印がさっきいた場所です。
ここでもこんな素敵なお写真を撮ってもらえました!
山&岩&街~!!最高の景色!でもここもめちゃめちゃ怖かったです!笑
こちら側は地面がわりと平らになっているので、ぐるりと一周香港の街並みを見渡すことができます。
動画が載せられないのが残念過ぎるくらい綺麗な映像が撮れました。
本当に綺麗でここに来るまでの辛さが吹っ飛ぶくらい感動しました。
これ、見知らぬおじさんなんですが、良い写真過ぎて…笑
そしてこの岩はこう見えて高くて、同じような写真を撮ろうかと思ったけど我々は怖くて登れませんでした。
下り
本当は下りに反対側の沙田坳に行っても良かったんですが、結局ライオンロックがライオンロックと呼ばれる所以っぽい写真が一番キレイに撮れたのが獅子山公園だったので、獅子山公園に戻ってもう一回写真を撮ることに。
来た道を降りたので写真は特にありませんが、行きにも通った休憩スペースで持参したおにぎりを食べました。ここからの景色もなかなかキレイ。
外で食べるおにぎりってどうしてこんなに美味しいんだろう~~。
おまけ:野生の猿
そういえばどなたかのブログで運が良ければ野生の猿に会えるよーなんて書いてあったのをスッカリ忘れていたのですが、いました、猿!
可愛い~~
登山道のすぐ近くで木の実をポリポリ食べていて、全然逃げませんでした。人間慣れしているのかなぁ。
この子は下りの道中で見た子ザルだったためか特に威嚇をしてくるなんてこともなくかわいいねーで済みましたが、帰りに立ち寄った香港獅子山公園にいたのはどうやら大人のサルで、めちゃめちゃ威嚇されて怖かったです。。
その大人猿は公園の水道のところにいて、手を洗いたかったのに威嚇されてどうしよう…と思っていたら香港人と思われるおばちゃんが果敢にも挑み、猿はそのまま逃げていきました。強い…笑
たまたまかもしれませんがお猿が見れた時間帯は11:30~12:00頃でした。
登山前に香港獅子山公園に居たのは10:00頃でしたが、そのとき気が付かなかったのか居なかったのかは分かりませんが…人間と一緒で夜行性ではないので、お昼頃にはみんな活発になっていたのかもしれません、適当ですが。
おわりに
とにかく登りの階段が辛すぎてぐちぐちかきましたが、山頂からの眺めはほんっっっっとーに綺麗で、運動大嫌いな私もほんのちょっと「登山って良いな」と思いました。
今まで香港と言えばなビクトリア・ピーク(Victoria Peak)などからも香港の眺めを楽しんできましたが、ココはなんだか別格でした。
自然に囲まれていることも、苦労して登ったことも、感動を味わえるポイントなのかなと思います。あとここのおかげで次のハイキングがよっぽど楽に感じました。笑
とにもかくにもきれいなので、香港の規制(自粛?)期間で時間を持て余している方がいればめちゃめちゃオススメです!
私はもう登りたくないですけどね!!!
と、いうことで最後まで読んでくださりありがとうございました!