香港赴任日記

香港赴任日記

初めての海外赴任で起きたこと、思ったことなんでも

【3】香港駐在妻の妊娠・出産レポ 妊娠期間その2:やって良かった/やっておけば良かったこと

 

香港で経験した妊娠出産について、事細かに書きなぐっているブログ第三弾。

第一弾・第二弾の記事はこちら。

 

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今回は妊娠期間中にやって良かったこと、やっておけば良かった後悔のお話です。

香港出産レポ

例によって写真がないのでアイキャッチ用画像。義理の両親に妊娠を報告したら即日用意して送ってくれた安産守りです。

超余談ですが俺物語という漫画で主人公猛男のお母さんが出産するとき、猛男の彼女、凛子ちゃんがくれたお守りを分娩室に持っていくシーンがなんかめちゃくちゃ好きで、このお守りも私も忘れずに手術室に持っていきました。でも手に持ってて良いのかわからなかったので結局夫の洋服の胸ポケットに眠っていた

 

 

やって良かったこと

妊娠出産費用の会社・本人負担割合は早めに確認!

海外出向者とその家族に関しての医療費や妊娠出産にかかる費用は、会社・本人負担の割合は会社ごとに規定が異なると思います。

そのため同じ会社の同僚に聞ける、とかでない限りは早めに会社の人事総務担当者に相談・確認しておくのが吉。

※人事総務担当と書いてしまいましたが、会社によって担当部署や名称が異なる可能性もありますのでご注意を!あとは香港の事業所の担当者に聞くのか、日本の本社に聞くのかなども会社によって異なると思います。

 

それに会社の規定が最近変わってた…とか、例えばですが役職者の家族だと取り扱いが違うとか(これはさすがにないかな笑)

状況や立場によっても異なる可能性がありますので、会社の同僚に聞けるとしても最終は必ず人事総務に確認するのが良いと思います。(by元人事総務担当者)

香港は特に医療費・出産費用が高いので、香港で産むか日本で産むか、また香港で産む場合でも私立病院・公立病院どちらを利用するかの大きな判断材料になると思いますので、なんなら妊活始めたぐらいで聞いちゃうのもありかもしれません。

どちらで産むか迷った話と私立・公立病院の違い(私が知る限りの)に関しては妊娠出産レポ第一弾ご参照ください!

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ここからは私の場合ですが、会社負担になるかどうかは赴任の際に渡された資料に載っていたものの、「その国の一般的な医療を保証する」とかいう結構グレーな書き方になっていたり、

ちょうど会社が吸収合併されて規定が大きく変わったところだったため少なくとも香港での前例はないことがわかっていたので、

妊娠がわかってすぐぐらいの早めに会社の総務担当の人には確認・相談をしました。

 

結局全額会社負担という大変嬉しい結果にはなりましたが、

「その国の一般的な医療」というのはどこまでなのか?というのが論点となり、夫と会社の総務担当の方だけでなくWellbeの方も巻き込んで、結論を得られるまで結構な時間を要しました。

特に、

①日本では個別希望しないと受けられないが、香港では主流な無痛分娩・ダウン症検査の費用も会社負担になるのか?

②医療費が高いといわれる香港の中でもさらに特に高い産院での出産を希望しているが、その分も会社負担になるのか?

という2点が重要ポイント。(マチルダは香港の中でも鬼高いのです)

 

①に関しては、Wellbeの方が「無痛分娩が主流」「ダウン症検査は推奨されている」という香港の出産事情を伝えてくださり(もちろん実際はもっと詳細な書き方です)、会社の判断により全額会社負担。

②に関しては、個室やリラクゼーションなどの明らかに特別なオプションを希望をする場合はその部分は本人負担になるが、それ以外は一般的な医療の範囲と認める、という判断で全額会社負担。

 

多分この会社判断というのも、Wellbeからの回答をもってさらに総務のある程度のお偉いさんにまで判断を仰ぐ必要があったんでしょうから、時間がかかったんだろうな~と勝手に考えています。

…イチ担当者としては会社負担にしてあげたいけど、お偉いさんを説得する必要があってそのための資料集めが大変だったかもしれない…などと妄想(こういう仕事が一番嫌いだったという愚痴)

 

こんな感じで規定がそもそもふんわりだった場合や前例がない場合は、特に早めに確認しておくのが良さそうです。

 

妊娠発覚と同時に母に報告&手伝いを要請!

前回のスケジュールのところにも少し書きましたが、母には妊娠発覚とほぼ同時…いやもはや妊活中から、「妊活始めた!妊娠したら出産日から香港に1か月くらい手伝い来て!」とずっと伝えていました。笑

そして妊娠発覚時も、妊娠検査薬で検査する前から「妊娠したかもどうしよ~!」とか話していて、今から検査する!検査した結果待ち!妊娠してた~!と事細かに連絡していました。これ三十路がやってると思うとキチーな。

 

これなぜ先に言っておいて良かったかというと、このころ母は仕事をしていなかったのですが、新しく仕事を始めようと考えていたときだったためです。

私のため?私のせい?で、新しく始める仕事は夏に長期で休みを取りやすいお仕事にしてくれたもよう。

他にも細かいことを言えば母は趣味でテニスに通っていますが、そのスクールの調整なんかも早めにやっておいてくれました。

半年以上先のことになるとはいえ、最低でも1か月は来てもらいたかったので、早めに相談してスケジュールを抑えてもらえて良かったです。

 

またわたくし3人兄弟の末っ子ですが、上二人が比較的実家の近くに住んでいて、結構子供を預けたり遊びに行ったりということをしているようだったので、夏のマミーは私のもの!と宣言しておきました。

これは妊娠発覚から1か月後ぐらいの妊娠3か月のころ。

もう少し遅くに言おうかなと思ってましたが、母が「早くみんなと妊娠のこと話したい!」というので仕方なく早めに報告。

まあ結果的に、後々母の取り合いにならないようこちらも早めに言っておけてよかったです。笑

 

母の航空券は予約変更可能なものに!

4月下旬、帝王切開の日が7月15日と決まってすぐに母の航空券を予約しました。

マチルダ国際病院では無痛分娩が2泊3日、帝王切開が4泊5日(私は結局緊急帝王切開扱いになったため、5泊6日)のため、出産日から5日後の退院予定日に来てもらうよう調整。

元々の出産予定日が8月5日で帝王切開の日がそこから2週間以上早かったので、さすがに日付が変わることはないだろう…と思いつつも、

念のため航空券を購入する際は予約の変更ができる少し高いものにしておきました。

 

これが功を奏して、実際破水して出産することになったのはさらに早い6月24日。

例によって破水した報告から出産が決まった報告まで、超リアルタイムで母に報告しつつ飛行機の便を調整。

JALの公式サイトから予約したもので変更には30,000円ほどの手数料がかかりました。

もちろんもともとキャンセル料無料のものだったりすれば、キャンセルして新しく航空券を予約したほうが安くなる可能性もあったかもしれませんが、

変更できるものであればパスポート番号等の必要な情報は全て入力されたままで日時の変更だけをすれば良かったので、この変更がラクチンなのも助かりました。

 

正直帝王切開が怖すぎて本当に嫌でしたが、こういう意味では日付がわかるおかげで早め早めに航空券の予約をできたので、帝王切開になって良かったと思うようにしました。(結局日時変わったけど)

先生や病院にもよるかもしれませんが、無痛分娩だと結構直前まで決まらないようなので航空券の予約は直前になりそうで、大変っすよね…

 

 

ちなみに出産日が決まったとしても、どのタイミングで母に来てもらうかはちょっと悩みました。

・出産日当日?

→でも私が退院するまで母はどこに宿泊?ホテルとるの?まさか夫と二人で家はおかしいよね?それに入院中毎日お見舞いに来てもらうにも遠いから絶対暇…。

・退院日当日?

→でも何時に退院できるかわからないし、バタバタしてて空港には迎えに行けないかも。

・退院日翌日以降?

→エッでもそしたら退院して早速夫と二人で育児するの無理!!

 

ということでいろいろ検討した結果、退院日当日に来てもらう予定でした。

そのためにも妊娠6か月のころに母に一度香港に遊びに来てもらい、空港からのルートを覚えてもらうことに。

結局出産が早まってしまったので退院日当日には来てもらえずマジ無理な夫と二人育児を数日頑張る羽目にはなったのですが、

母は到着後、一人で空港から家まで来てくれたのでこれもやって良かったです。

という話のさらなる詳細は次の項目。

 

 

母に一度香港を体験してもらう!

前述の通り出産後手伝いに来てもらうときには一人で空港から家まで来てほしかったのでその練習と、

来てもらった暁には家事の一切を任せたかったのでいつも買い物しているスーパーでの買い物の練習を兼ねて、一度香港に遊びに来てもらいました。

 

妊娠6か月のころに来てもらったので私も体調が安定していたこともあって約1週間滞在のうちほとんどは観光で、お買い物ルート案内なんて1日で終わりましたが、

観光するだけでも香港に慣れてくれたし、何より産後は母と二人で旅行なんてする機会はもう一生ないかもしれないのでこのタイミングで二人でたっぷり一緒に過ごせたのも良かったです。

一泊でマカオなんかも行っちゃいました。

 

 

ちなみに母はスマホ超初心者でgoogle mapなんかも使い方を知らないし、アプリも乗換案内がギリギリ。ていうか乗換案内も怪しい。

なので空港から家までの乗換経路とか、家からスーパーへの道とかは紙に書いて渡しておくというアナログっぷりでなんとか乗り切りました。笑

 

ていうか本当は空港からはタクシーで来たら?とは言っていたのですが、タクシーの運転手さんは英語ができない人が多いことや、

我が家であるHarbourfront Horizonはちょっと道が入り組んだところにあるので(我が家というか香港あるあるかも)、たまにタクシーの運転手でも迷っちゃうこともあって、

その話を聞いた母がタクシーはちょっと無理…となり、電車で来てもらう作戦に変更しました。

 

 

安定期に一時帰国!

妊娠6か月のころ、日本に一時帰国をしました。

これは妊娠が判明する前からもともと予約していたものでしたが、超たまたま安定期に入った時期だったのもラッキーでした。

 

一時帰国ではアカチャンホンポでベビーグッズを爆買い、日本の産婦人科を受診、友達と爆食いなどなどができたので、この時に帰って良かったです。

この詳細は前回の記事に書いていますのでご参照をば!

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やっておけば良かったこと

香港でタクシーを呼ぶ練習

何度も書いているとおり出産予定日からかなり早い34週で生まれてしまったため、まだまだ先だろうとのんびりしておりもろもろの準備が整っていませんでした。

おむつ、ベビーベッドなどの必需品なベビーグッズもそろっていないものが多々。笑

その中でもちろん、「一人でいるときに何か問題あったときのために!タクシー呼ぶ練習しなくちゃ!」というのは思ってはいたものの、まあまだ大丈夫だろうと練習をしておりませんでした…。

 

結果的に破水したのは土曜日の早朝という夫もいるタイミングだったため、夫にすべて任せてタクシーも呼んでもらうことができましたが、

これ夫がいないときだったら…?と思うと今でもゾッとします。。

 

さらに言えばその後意外と早く小児科検診があったり(全員じゃないかもですが、退院4日後に検診がありました)、

結局遅かれ早かれ自分でタクシーを呼ばなければならない場面はでてくると思いますので、とりあえず妊娠してすぐぐらいにでも、1回でも良いので練習をしとくのが吉です。

 

ちなみに私はHK Taxiというアプリを利用。

ほかのアプリは使ったことがないので比較はできませんが、このアプリは行き先を地図上で確認・指定してから呼べるため、「運転手さん行き先間違えてないかな…」と不安になることがありません。(これ毎度不安になるの私だけ?)

且つ広東語or英語も選択できるので英語で少なからずコミュニケーションを取れる運転手さんが来てくれます。

そのためタクシーでは英会話教室で教えてもらっていた英語、「Her water is broken!」が日の目を見て、レジャーシートやらバスタオルを敷かせてもらいました。

とはいえこの時早朝、こんな時間にタクシーでマチルダに行くってことは、、でわかっていたのか、運転手さんも「わかってる!」てな感じで対応してくれました。

 

破水した場合の準備

幸いなこと(?)に一応「早産の危険性はある」とは先生に言われていたため、入院セットはキャリーケースに詰めてあったのですが、

まさか破水するとは思っていなかったので破水した場合の準備はできておらず。。

 

仮に夫がいないタイミングだったとしても、入院セットは最悪あとから夫にまとめて持ってきてもらえば良いとして、

一人でタクシーに乗って病院に行くためには少なくとも①大きめバスタオル②レジャーシート③産褥パッド(または夜用ナプキン)の用意を事前にしておくべきでした。

 

特にレジャーシートに関してはあまり使わないため棚の上のほうにしまいこんであり…

前述のとおり私の場合は運良く夫がいるタイミングだったため取ってもらうことができましたが、破水してから一人で取るには結構厳しかったです。

 

とはいえ一人だと同じように上のほうにあるものを取ったりごそごそ探したりができなかったり(できないっていうか動くとすごい漏れるのでしないほうが良い

多分そもそも持ってない人もいるかと思いますので、すぐに準備できない場合はナプキンをして+バスタオルを何枚も敷けばなんとかなるとは思います。

が、タクシー汚したらどうしよう…とかって心配して病院に向かうよりは、安心材料はあったほうが良いですよね…。

 

出産前の準備・やりたいことは計画的に

破水の場合の準備…のところにも少し書きましたが、全然!まったくもって!準備が終わっていませんでしたー!!

なんならまさしくその出産した当日にも、本当はベビーグッズの買い出しをいろいろとする予定でした。

まあこんなのは人それぞれですが私の場合はですが出産予定日から6週早く生まれちまったので、少なくとも2か月前とかには、産後すぐ必ず必要になるものは準備しておくべきだったな…と反省しております。

 

言い訳ですがちょこちょこ書いてる臍帯静脈瘤というやつのおかげで、最悪の場合は最悪の事態になることもあると言われていたので、

最悪の事態になったときにベビーグッズしこたま処分することになるの嫌だな…と思い予定日がなるべく近づいてから準備を進めていこうと思っていたのでした。

グッズは間に合ってなくても無事生まれて本当に良かったネ…。

 

また、7月中旬の帝王切開が決まってはいたものの、6月下旬くらいから慌てて子無しで行っておきたいご飯をピックアップ、友達を誘いまくるということをしていたので、それもほぼほぼ行けず。

やはり子連れだと行きづらいところも多く、特に香港は香港島側は坂や階段が多いのでベビーカーありだとかなり厳しいらしく、

もっと早く計画して絶対行っておきたいところは早くに行っておくべきだったー!と後悔の嵐です…。

 

 

というわけで最後はわたくしごとな感じ強めになっちゃいましたが、いや全部わたくしごとか?!

何よりまためちゃめちゃ長くなっちゃった!!

なんか後悔とかは他にもこまごましたことがありそうなんだけど、今のところ思いついているのは以上です。

ここまで読んでくださりありがとうございました!